皆様、お久しぶりです!('∀`) 2020年も4月を迎え新年度に入りましたね~。
東京は桜もほぼ散り始めましたが、寒い地方に在住の方はこれから桜本番というところでしょうか꙳★*゚
さて、今回で6回目を迎えるNDNQ & にゃんぱらで発行するROLL OVER ミュージックマガジン。
今回のゲストは…
私、にゃんぱらも2月より加入しました東京を中心に活動をする電子音楽専門クルー、
Electric Music Liberation Front (電子音楽解放戦線) こと通称
"E.M.L.F" のリーダーである、RED WING a.k.a. TSUBASA 君に取材を行いました!(以下:ツバサ)
現在、私にゃんぱらを含め総勢20名を超える音楽組織。
トラックメーカー、DJ、元クラブオーナーなどなど…様々な経歴やスキルをもつメンバーで構成されるクルー。
そして都内クラブでのアナログマシンによる絶妙なダブテクノのインプロプレイ!
ダブテクノ講座やロシア、南アフリカのレーベル、音源配信、ワールドワイドな活躍を魅せるリーダーのツバサ君。
東京ダブテクノ、東京電子音楽の金字塔である彼に果たして一体どんなお話が聞けるのでしょうか?!
※ 私、にゃんぱらがこのマガジンの記事を書くための取材スタイルとしては基本、現場に行きプレーヤー&リスナーとして現場で空気や音を互いに体で感じ、終わった後にインタビューになるんですが…。
今回は皆様ご存知の通りコロナの影響によりイベントがほとんど出来ない状況なので、にゃんぱら宅にてインタビューという異例のスタイルを取らせて頂きました。
※この取材は2020/4/1ですが、記事の中の動画や写真は別の日のモノになります。
音楽ルーツと現在までの活動歴
-では本日インタビューをさせて頂きます。改めてですがにゃんぱらと申します。今日はよろしくお願いします!
ツバサ:こちらこそよろしくお願い致します!
-まずツバサ君のルーツについて伺いたいんですが、自身の音楽ルーツになったものなどありますか?
ツバサ:うーん。ルーツねぇ。僕は幼稚園の頃からずっとクラシックピアノをやらされていてね。それが始まりでずっと音楽を今もやってますね。
-クラシックピアノ!最高じゃん!ドビュッシーやストラヴィンスキー?
ツバサ:いや、ショパンが多かったね。
-ああ、やっぱりクラシックピアノはショパンね。ショパンは最高だね! 英雄ポロネーゼ。
…で、そこから何故今のダブテクノというスタイルになって?
ツバサ:高校時代に初めてハマって聴き出したのがトランスなんだ。それこそatomやavexなんかの。
で、友達にテクノやハウスも面白いよーて勧められて。ディスクユニオンなんかで相当CDをディグったんだ。
ダブテクノ、ミニマル、ハウス…電子音楽だよね。
-ふむふむ。以前、高円寺のクラブKnockでダブテクノのワークショップをして、皆さんと交流会した時にさ、俺がその場にいる皆様に1番影響を受けたアーティストは誰ですかー?って質問をしたよね。
その時にツバサ君は1番影響受けたのはやっぱりモーリッツ (BASIC CHANNEL)て言ってたと思うんだけど。
ツバサ君の中でモーリッツに対しての解釈や影響は?
ツバサ:モーリッツもそうなんだけど、強いて言うならSCIONかな。もうめちゃくちゃ聴いたよ!!
-あぁSCION。HARD WAXだね。 へぇ~BASIC CHANNELよりSCIONなんだね。
ツバサ:そうそうHARD WAX。あの白い盤ね。
-あれはマジ名盤だよね!
(※ SCION=サイオン。 BASIC CHANNELのモーリッツが活動拠点をおくベルリンのHARD WAXのクルー、サブスタンスとヴァンクールの合同ユニット。
BASIC CHANNELの正統後継者とも言われる。
モーリッツのプロジェクト BASIC CHANNELの音源を全て使い、分解~再構築し直した
"arranged & proces Basic Channel tracks " は大名盤。
ヴァンクールの大名曲、" Lyot "はBASIC CHANNELのBCD-1でもモーリッツ自身が直接リミックスした事でも知られる。※)
ツバサ:そう。SCIONはね、当時は珍しかったAbletone Liveっていうソフトウェアを使って作ったミックスで、その当時では非常に珍しかったんだ。
-Abletone Live…。ソフトウェア…ですか…。
(にゃんぱらはプレーヤー経験がほぼ無いので、機材やソフトウェアの話になると全く分からないが、とりあえず勉強の為にツバサの話に耳を傾ける。)
ツバサ:とにかくそんな感じで辿りついた形がダブテクノや電子音楽で。気付いたらのめり込んでいったんだろうね(笑)
演奏やパフォーマンスについて
-何度か今までツバサのプレイを観てきて
ドラムマシンやシンセ、あとカットの仕方も上手いなぁ~て感心するんですが
演奏に関してはどうやって慣れたというか…学んだというか?
ツバサ:高校時代からずっとライブしてきて、まずはライブハウスに出て。
その後ひょんな事からクラブに出演出来る様になっていって。自分の中で音を組み立てていったっていうのかなぁ。
最初はPCを使ったライブが多かったんだよね。
-え、PC?アナログではなくて?
ツバサ:PCを主軸、マスターにしてPCから出された信号をハードウェアが受信してシンクさせるんです。
PCを使ったライブはとてもエキセントリックでいいんだけど、こう…突発的な事故が多発するというか。 なので僕はハードウェアを好む様になって来ましたねぇ。
-うーん。非常に難しい(笑) あと演奏、パフォーマンスで意識されてる事はなにかありますか?
ツバサ:僕はダブテクノって言ってますけど、やっぱり意識してる事はフロアをちゃんと踊らせる事ですね。
あとは、リアルタイムでどれだけ出来るか!現場で曲を構築するんです。ドラムマシン鳴らしてフレーズを現場でリアルタイムで打ち込んで…曲をその場で作るみたいな。
-えぇ?!と言う事はライブではその場で打ち込んで曲を作ってるって事なんですか?!
ツバサ:ある程度は組み立てたモノもあるけど…あー、これは全然盛り上がらないな どうしよ…。じゃ、その場で作るか!ってなって(笑)
-マジか…。凄すぎ!もう完全インプロじゃないか!
ツバサ:そう、インプロだね。それでも、盛り上がらない時は…もう土台から崩して叩きあげてくしかなくて(笑)
-うえぇぇ!ハンパないよぉww
ツバサ:それでもダメならもう、声!マイクパフォーマンスに頼るしかないかな(笑笑)
-あはは!なるほどね(笑) でもツバサのマイクパフォーマンスは凄いかっこいいよ!様になってるしね!俺は凄い好きよ!
一同:笑笑笑
-あとね俺が何度か足運んでる中で、楽しいなーって思う事があってね! キックの抜き差しとかお客さんに押させたりするじゃん!
俺もやったけど(笑) え?機材触っていいんすか?みたいなね(笑) あれはねぇ、俺は大好きww
ツバサ:(笑笑笑) やっぱりさ、みんな機材って触ってみたいじゃん(笑) だから、前にいる子にここ押してみ!てねw
やっぱりね、お客様を相手にしている訳だから。キックのカットする事で 『あ!音変わった!』とか感じてもらえるしね!
-いやー最高!やっぱり、プレーヤーだけが自己満で楽しんで終わるんじゃつまらないからね。
ハコ、スタッフ、演者、お客さん。みんなが居て初めて成り立つものだしね!
そういう意識は最高だよ!
現在の音楽シーンについて
-現在の音楽シーンについて何か思う事、感じる事などありますか? メジャーシーン、アンダーグラウンドなど問わず。
ツバサ:うーん。やっぱり1番寂しいのは新しいお客さんが来てくれない事かなぁ…。言い方すごく悪いけど。こう…内輪ノリになってしまうというか…。
-ああー。それは、畑は違うけどやっぱりどのシーンにもあるよね。
身内同士だけで盛り上がって。 どのシーンでも新しいお客さん、特に若い世代は必要だよね。
ツバサ:内輪ノリが駄目とは思わないんだ。それはちゃんと守られてる場所があるって事だから。
-うん。それはもちろん。内輪ノリがダメとは俺ももちろん思わない。仲間は絶対的に大切な存在だから。ただ、そこで止まってしまうのもどうなのかなぁと。
ツバサ:現状のシーンにとって新しいお客さん、若い世代が来ないって言うのは僕らの世代のツケが今になって回って来てるんじゃないかな?と僕は思うんだ。
-ツケ?それはどういう意味で?
ツバサ:いま現場や前線で活躍している沢山の方々たちが若い世代を育ててこなかった…ていうのが大きいと思う。あとは、余りにもシーンとしての敷居を上げ過ぎたっていうのがあるんじゃないかな…。
-あぁ…。それはあるのかも知れない…。
ただ、今のどのシーンでも言える事だと思うんですけど。とにかく若い世代が集まらないていうのが問題だと思うんですよ。この状況をどう打破していけばいいのかは全てのシーンで言える事だと思う。
ツバサ:渋谷のそれなりの音箱だと結構見たことないお客さんとかもいるんですよ。
ただそれは大手のハコであって。この手の問題はやっぱりオーガナイザー自身もしっかりしていかないと。今の若い子達が音楽に対して方向を見失っているんじゃないのかなって感じる。
でもね、それは僕の責任でもあるんですよ。若い頃はまず現場に足も運ばない、自身のプロモーションもしない、そして何よりも色んな方達と交流をして来なかった。
やっぱりクラブっていうのは社交場だしね。
音楽を純粋に楽しむのと同時に交流を深める場所だと思うんですよ。
-いや、それは別にツバサ君だけに限った話じゃなく…大多数の方がそうだとは思いますけどね。
僕はリスナー目線なんでヤバい音出す方にはガンガン接して絡んで行きますけど、そこはプレーヤー目線とリスナー目線の違いもあると思うんですよ。
だからそれはツバサ君どうこうの話ではなくてシーン全体の話だと思いますよ。
ツバサ:うーん。ただ…やっぱり動かなければ現場も与えて貰えないし、オーガナイズも出来ないし、勉強も出来ないし。とにかく現場に行く事が1番大切。まず行動。行動をしなきゃなんにも変わらない。
-そうだね。俺もとにかく耳と身体で音を感じなきゃいられないから。スマホやCDで聴いて終わるなんて有り得ないしね。とにかく現場に行かないと。
出来る限り色んなハコやイベに足を運んで、沢山の音を聴いて色んな方と接して。そうやって俺も仲間が増えてきましたね。 実際、俺とツバサの繋がりもそうだしね。
ツバサ:うん。とにかく色んな方と交流をして行く事が1番大切だね。結局は人と人との繋がりで成り立つモノだから。
あと、シーンについてもう1つ言える事があって。例えばなんかのパーティーにフラッと来て浮いてる方、孤立している方って結構目にするんですよ。
僕はオーガナイザーていう立ち位置なので、そういったお客様にも1人1人ちゃんとお礼と挨拶をして接して行く事が礼儀だと思ってます。
それをしないと…お客様は来なくなりますよね…。
-うんうん!本当素晴らしい!本当にそれ!
俺もtwitterでツバサに始めてコンタクト取ってクラブ行った時に、『メンバー全員で、にゃんぱらさんをお迎えします!』て言われた時は本当に嬉しかったからね!
とにかくプレーヤー、お客さん、スタッフが協力してみんなで交流を深めていくのが集客や若い子達の関心を引く1歩なんだろうね。
ツバサ:結局、現在のシーンを良くするのも悪くするのも僕らがもっともっと色んな方と交流を深めていくしかないよね。
ハコ、スタッフさん、プレーヤー、お客様、みんなみんな人と人との繋がりだから。
-でも俺が1つ思うのは昔と違って、クラブの敷居は下がったと思うな。
ツバサ:あ、それは本当にそうだよね。明らかに昔と違ってクラブの敷居が下がったと思う。それはとてもいい傾向だよね。
僕がクラブCONTACTに出れた事もとても大きい事だと感じている。
(※ CONTACT= 渋谷、道玄坂の有名クラブ。山ほど存在する渋谷のクラブでCONTACT、VISION、WOMBは海外超有名DJも来日。今年1月にもJazzy JeffやMoodymannも来日。あの沢○エリカが来てたのもこの辺のハコ。※)
EMLFについて- 1
-あと伺いたいんですが、まず僕も声を掛けて頂いて加入した訳ですが、
" E.M.L.F "を立ち上げた経緯は??
ツバサ:うん。これは話すと少し長くなるかもしれないかな。
-現在、僕にゃんぱらを含め総勢何名くらい?
ツバサ:大体20名弱?かな。 立ち上げたきっかけはまず、1人でやるよりは皆でやっていこうと。
あと、目標があって。まず3rd サマーオブ ラブを起こそうというのが大きな目標としてあるんだ。
(※ サマーオブラブ= 1960年代にアメリカ、DC ワシントン中心に起きた社会現象やヒッピームーブメントのひとつ。 後に起こる2nd サマーオブラブはスペイン、イビザ島を中心に起きたSEX、DRUG、そしてDJやアシッドハウスなどのレイブを中心とした音楽カルチャー。※)
ツバサ:" EMLF "として目指しているものは…精神や肉体的な部分での解放…というか。
-なるほど。" Liberation Front " つまり開放戦線という意味な訳ですが、それはこう…つまり電子音楽を通して自身の精神や肉体、固着した考え、価値観や概念からの解放
という解釈であってますか?
ツバサ:うん。そうだね!あと僕はですね、共産主義的思想があって。一般的に大半の方は共産党や共産主義という言葉に対して嫌悪感を抱くと思うんです。
そりゃあそうですよ。大量の人間を殺してきた訳ですし。でも実際にマルクスが目指したのはそういう事ではなく、もっと素晴らしい事だったんです。
そういう共産主義的思想にこう…惹かれるというか音楽として結びつく、リンクするというか。
-俺はその辺の話になると全然詳しくないんですが、俗に言われる "右か左"みたいな話でそういうものはそれぞれの国や人、人間それぞれに必ずあるものだと思うんですね。
特にミュージャンやアーティストには多い考え方ですよね。俺は一概に、これはダメ、あれはダメだとか決めつける事がマジで嫌いなので。
そういう思想的な部分でお話を聞けたのは非常に素晴らしい事だと僕は思いますね。
だって音楽でも考え方でも、全部俺達の自由なんだから。他人のモノサシや価値観で決めつけられる筋合いなんてないしね。
ツバサ:ありがとうございます。なんと言いますかね…こう…アーティストでいる事ってとても大変なんですよ(笑)
-それはそうですよ…。特に今なんてね、コロナ問題とか。
ツバサ:僕もそうだったんですけど、恐らく大半の方がノーギャラで出てると思うんですね。
ハコ側も運営やスタッフさんがいて色々な部分で大変だとは思うんです。あとは、ノルマだったり。
僕が高校生の時なんてノルマが○万円て言われてて!いや…高校生に○万円て…それ、普通に無茶だろ!ってね(笑)
-高校生でブッキングに○万円?それは無理だよ…。ハコもちょっとは考えろやってなるね。
俺はそのノルマって言葉はあまり好きじゃないんだ。なんか、ノルマがある故にそれに対して演者側が苦労するというか、" ノルマ "というモノに追われるというか…。 俺は演者側じゃないから完全リスナーとして個人の意見なんだけど…。
ツバサ:そこもね…。賛否両論ではあるよね。ノルマがないから集客に気をつかわなくていいや。みたいな演者も当然出てくるし。
-あ!そりゃぁそうだね…。集客もしない、宣伝もしない。でもライブはしたいですって方はどのシーンにも必ずいるね。
ツバサ:ハコ側もハコ側でブッキングしといて大したプロモーションもしないとかね。 ハコとしての盛り上りや、若い子育てる気あんのかよ?!て感じちゃう事も多いねー。。
-音楽てのは演者とハコとリスナーが居て初めて成り立つモノだから皆がそれぞれ音楽に対して真剣に考えて取り組まないと、クラブもライブハウスもどんどん悪くなっていくよね。
現状でさえ、誰も予想もしていなかったコロナの関係でどんどんイベントや音楽関係に影響が出て最悪な状況なのに。
ツバサ:そう。ハコ、演者、お客様。この3つは運命共同体だからね!このどれかひとつが欠けても" 音楽 "として成立しなくなってしまうからね!
-うん、本当にそうだね。でもね、それにはやっぱり俺達リスナー側の意識も変えていかなきゃいけないと俺は思うんだ。
ツバサ:そこも問題ではあるね。けど、実際メディアはやっぱり一般受けするものだけを取り上げるから。それが現実だから、なかなか一般には伝わり辛く、難しい事ではあるね。
でも、ハコ側も演者側も集客にもっと力を入れていかないと。必死にね。特に演者側が必死に力を入れて。
じゃないとハコも潤わない、演者側にもお金が一生、還元されませんよ…。
だからこそ来てくれたお客様には誠意を持って接して、コミュニケーションを取って楽しんで貰って。敬意を示さないといけない。 それにはハコもそうだし、なにより仲間の力と絆。 最後は人と人だから。
全ての人に感謝と敬意をもって接していかないといけない。と、僕は思ってます。
-いや、かっこいい。マジで。なかなかツバサみたいにそこまで言えるアーティストっていないと思う。ハコ、演者、仲間、お客さんの事をそこまで考えれるなんて。
EMLFについて- 2
ツバサ:あ、でそうそう。ついハコや演者、集客の話になっちゃったけど(笑)
EMLFを立ち上げたきっかけにはもうひとつ理由があって。うちのメンバーには自宅で機材触って曲を作ってる方も多数いるんですよ。
そういう方たちとコミュニケーションをとって、現場やステージに立たせてあげる事が出来たらいいなぁと。
そういうコミュニティをしっかり築きあげてハコ側と僕らでしっかりとしたパーティを作りあげ、確立していきたい。そう思って立ち上げました。
-最高だね。本当素晴らしい。EMLFがきっかけでどんどん新しいプレーヤーが現場に出てきて欲しいね!
ツバサ:EMLFを立ち上げたときに、面白半分とかノリでやってるんだろって思った人達も居ると思うんですよ。でも。僕は至ってマジなんで。面白半分で音楽をやってる訳じゃないので。本気で音楽をしているので。
-うん。俺もtwitterでツバサとコンタクト取って、実際にクラブでのプレイや話をしたりして熱を感じたから、EMLFに誘われたときに加入okしたからね。
ノリやただ楽しいから音楽やってるだけのチームだったら加入しないからね。
俺も音楽しかない人間だから。俺も音楽、音を本気で聴いてるから。
ツバサ:これからコロナの問題でクラブもどんどん厳しい戦いになっていくと思う。
でもやらなきゃいけない。
これは戦い、闘争なんですよ。音楽を武器にした。
-素晴らしいよ。マジで。だってさ、俺達には音楽しかないんだから。音楽以外に何があるんだって話だよ。
ツバサ:あと、力の無い者たちはね。やっぱり結束、団結をするしかないんだ。
皆の力を団結して固めていくしかないんだよ。
海外配信について
-これは非常に聞きたかった質問なんだけど。南アフリカと、ロシアのレーベルと契約し配信という事なんですけど、それはどういう経緯で至ったんですか?
ツバサ:契約というか…どこからどこまでが契約と呼べるのか分からないんだけど。
今、僕が出してる国で言えばまず日本。
そしてロシアを筆頭にベラルーシ、レバノン。そして南アフリカから僕の好きなダブテクノの音源を集めたミックスが配信されます。
…の予定なんだけど、向こうからの返答がまだ来なくて、正式な契約が出来ていない段階なんだ。
あとはアメリカからも話が来てるんだけど、それも直筆でするのか電子サインでするのかもまだハッキリしていない状況かな。
-アメリカにレバノン?!すっげえ…!
それはツバサ君の音に向こう側が耳に響いたから声がかかった?
ツバサ:僕はサウンドクラウドで自分で作った音源を配信してるんですね。
それが、まぁ…向こうの方の耳に止まってくれたのかな(笑)
-うわぁ、マジすげぇ!そういえば、ツバサ君の部屋にはソ連てか、ロシアの国旗がでっかく貼ってあるもんね(笑)
ツバサ:そうそう! トレードマークみたいなものかな(笑)
-これは個人的な希望なんだけど。今のコロナ騒動が収束したら、海外。アフリカでもロシアでもどこでもいいから海外で演奏して欲しいな。
もし、1人で行くのが不安なら俺も同行するよ!
ツバサ:それは心強いね!その時は本当にお願いしたいよ(笑)
個人質問
-えーと、ぼちぼちインタビューも締めていこうかと思います。
まず、ツバサ君にとって "音楽" とは?
ツバサ:難しい質問だね。冒頭でも話したけど僕は幼少期からクラシックピアノをやらされてて。それがとにかく嫌で嫌で!
母がとにかくスパルタで、そのかいあってか体育と音楽だけは成績優秀で学校からも高評価されていたんだ。
-それは凄いね!やっぱ音楽のセンスあったんだねえ。俺なんかオール1!全部1!確変ww
ツバサ:あはは!なんてゆうかね、僕にとってもう音楽が好きです、音楽が楽しいです。とか、そんなレベルの次元、概念じゃないんだよね。離れられないモノというか。
-それ本当によく分かる。以前、高円寺のダブテクノのワークショップでも話したけど、俺の中の感覚ではもう音楽に飼われてると思ってる。
飼われてる以上は従わなきゃいけない。そんな感じかな。
ツバサ:そうそう!もう音楽というものが身体のパーツのひとつなんだよね。なきゃ死ぬみたいな。
-俺なんてさ、音楽が…音楽てか音が好き過ぎて工事現場の音とかミニマルだと感じてしまうし、これに四つ打ちいれたり、サンプリングしたらどうだろ?とか思ってしまうもんね(笑)
ツバサ:うわぁー!その感覚も分かるわぁ!ありあり!!
-換気扇の下でタバコ吸っててずっと換気扇の音聴いてるとさ、あれ?これ1拍に対して3連符じゃね?とか思うもんね(笑)
ツバサ:あははは!それはヤバいね!!でもそれも分かる分かる!!
-うちら完全に病気なんだろね(笑)
一同:笑笑笑
ツバサ:とにかく音楽は絶対的に必要不可欠なモノだから。というか、僕から音楽を取ったら一体何が残るんだ? うん。何も残らないじゃん。
だから音楽をこれからもずっとやり続けるんだろうね。
-俺も全く一緒。プレーヤーが音楽を続ける様に俺も音楽を聴き続けるし、ずっと音楽から離れないし、離れられない。
プレーヤーが本気で音楽やってるんなら、俺も本気でその音を聴くよ。
最後に一言
-はい。では長々インタビューとなりましたが、最後に何か告知やお知らせなどありますか?
ツバサ:えー、われわれ" EMLF "なんですが、来月5/1ですね。労働者の祭典の日、メーデーにコンピレーション・アルバムをリリース予定です!!!
そして最後にこれだけは言わせて下さい。
現在、コロナ問題で各イベントやライブ案件がほぼ全て中止になっていて、ライブをしたくても出来ない状況で非常に各アーティストの皆様も厳しいと思います。
ですが…………
僕は何があってもライブだけは必ずやり続けます!!!
絶っっっ対にやめません!!!!!
-素晴らしい!!!本当にわれわれEMLFの関係者だけに限らず、日本や海外。全てのプレーヤーの皆様。音楽関係者の皆様。全ての音楽好きの皆様。
何があっても、どうか…音楽を止めないで下さい!!!
音楽を止める、音楽をやめるという選択だけはしないでください!!!!!!
-本日はインタビューにご協力頂きありがとうございました!そして、私にゃんぱらもEMLFの一員として今後ともよろしくお願い致します!!
本日は改めてありがとうございました!!
エンディング
はい! 地方在住ながら都内、海外を中心に活躍するバンド、NDNQ & にゃんぱらで発行するROLL OVER ミュージックマガジン vol.6
今回は2月より、このマガジンの記事を書いている私にゃんぱらも加入した EMLFのリーダー、代表。
" RED WING a.k.a TSUBASA" こと、ツバサ君に取材をしました。
多数の海外レーベルとも連携をとるツバサ君。自身の音楽だけではなく、場所を提供して頂けるクラブやライブハウス、スタッフ、チームの仲間を心から大切に想う意識。
そして何より、足を運んでくれるお客様に気配り目配り心配りを第一に考える事が出来る優しさと人間性。
自分も今回の取材を通してEMLFに加入して良かった、ツバサ君と出逢えて良かったと本当に思えた素晴らしい取材になりました。
さてさて、昨年から始まり今回でvol.6となりましたこのマガジン。毎回、テーマや取材対象を厳選しているので中々回数は進みませんが(笑)
その分、密度を回を増すごとにより濃く!より深く!なっていけばいいなーとマイペースなにゃんぱらは考えています(笑)
で、次のvol.7は珍しく取材対象が決定しています☆
『次回、ROLL OVER ミュージックマガジン予告: TOKYO 極悪低音地獄編』
ご期待下さい(笑)
ROLL OVER MUSIC MAGAZINE
NDNQ & にゃんぱら
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